久能CC歴史と圧倒的な3つの強み

今回は、知る人ぞ知る法人接待用コース「久能カントリー倶楽部(以下久能CC)」をご紹介いたします。
久能CCは、2023年5月13日発行の週間ダイヤモンド紙で、「接待に適しているゴルフ場ランキング」のTOP20内にランクインしたゴルフ場です。

ゴルフ好きな方でも、久能CCのことはあまり知らないという方は少なくありません。新たにランクインしたゴルフ場には、どのような秘密が隠されているのでしょうか?

久能CCの歴史

久能CCのコンセプトは、「メンバーの為の隠れ家的ゴルフ場」です。
実は、あまり外部に対して大々的にPRを行っていません。メンバーに接待された法人が、ゴルフ場を気に入り、入会するというサイクルが脈々と続いているコースです。

外部への宣伝が少ないにも関わらず、雑誌のランキングで選ばれるゴルフ場は、非常に珍しいでしょう。
そこで、久能CC開場時からいらっしゃる杉谷顧問に、久能CCの歴史と開場迄の経緯をお話頂きました。

久能CCのオーナーである、藤﨑家ですが、江戸時代から続く名家です。藤﨑家は、江戸幕府直轄の「牧士(もくし)」
を勤めていた家柄です。(牧士…牧場<馬>の管理者)現在の社長である藤崎祥弘氏は11代目です。

久能CC 顧問  杉谷敬二 様

コース開場は、祥弘社長のお父様である孝雄氏(10代目)の時代です。孝雄氏が、現・久能CCの一部の
土地でトーカンゴルフコース(約10万坪、ショートコース)を経営されていた事から、本格的なゴルフ場
へ移行し、現在の久能CCの開場へと繋がります。千葉銀行や日本興業銀行の協力を得て、周辺の土地を購入
し約3倍に増設(約27万坪)。現在のコースとなりました。

また過去、藤﨑家が所有する土地の木をキッコーマンが醤油樽として利用しており、キッコーマン創業の
茂木家との関係がありました。その縁で、藤﨑家より9代目源之助氏の弟である克己氏(キッコーマン
9代目社長)が茂木家の婿養子となられ、後に、克己氏は久能カントリー倶楽部初代理事長に就任されました。

コースは、太平洋C御殿場Cを設計された加藤俊輔氏ですが、孝雄氏は「木」がお好きだったことから、
コースの「木」には、日本の四季を感じさせる樹木を植栽することを折りこみました。

開場は平成元年11月28日で、ゴルフ場のコンセプトを「法人専用」コースとしてオープンしました。
当時では珍しいスループレーを開場時から可能とし、また「接待」利用も見越して、個室の数を多く設けました。
当倶楽部は、35年目に入ります。開場日の11月28日のゴロ合わせで「いい庭(にわ)」とも読めます。
今後もメンバーの方の「いい庭」であり続けられるよう、邁進してまいります。

(杉谷顧問談)

現在の接待利用には、「個室」は絶対条件となるものです。近年では個室を増設されるコースも見受けられます。
孝雄氏は非常に「先見の明」があった方と云えるでしょう。

藤﨑家は江戸時代から幕府の「馬」の管理を任されたことが始まりです。また富里の地は、かつて宮内庁管轄の
下総御料牧場があり、日本の「サラブレッド」の発祥の地です。その藤﨑家、そして富里の地にある久能CC
は、上空からコースを眺めると、なんと馬が駆けているように見えるのです。

あえて狙ってそのようなコース設計にされたのかをお伺いしたところ、たまたまそのように見える設計になったとの事。また孝雄氏の生まれ年は「午年」。江戸時代から馬を育ててきた藤﨑家が作り上げたゴルフ場
が上空から見ると、躍動的な馬の形となっているのは、偶然とは云え、必然的、神秘的なものを感じざるを得ません。

久能CC 圧倒的な3つの強み

久能CCが法人接待に適している3つの強みがあります。それが ①アクセス ②予約 ③個室です。
久能CCの土屋専務、塚本支配人、お二方のお話を交えつつご説明致します。

専務取締役 土屋征紀様
支配人 塚本浩之様

①アクセス
一つ目の強みは、ゴルフ場迄のアクセスです。
以前より、都心から近いゴルフ場を好まれる傾向は強かったのですが、近年、法人がゴルフ会員権を選ぶ際、
大半がこの条件を「絶対」とされます。変化のスピードが速い時代であるからこそ「時間」を重要視する
傾向は、今後も更に強まると予想されます。

久能CCは、都心から車で約60分。利用高速は「東関東自動車道」(東関道)、最寄りICは富里です。
東関道の強みは、他の高速(東名、関越、東北)と比較して、渋滞が非常に少ない点です。
イコール、到着時間や帰宅時間がズレ難いので、時間を重要視される方々には大きなメリットになります。

また高速道を降りてからも、ゴルフ場迄の距離は約3km、時間にして約10分の距離なので、下道で渋滞に
悩まされるというリスクも非常に少ないのです。

そして、成田空港へのアクセスも非常に便利なゴルフ場です。ゴルフ場から車で下道を利用しても15分前後
で空港に到着します。

②予約
どの法人も一番困っていらっしゃるのがこのポイントです。近年、会員権の見直しは「予約が取りにくい」
ゴルフ場が整理対象銘柄になるケースが少なくありません。

久能CCのメンバー数は、18ホールで630名(2023年11月時点)。1ホール換算で、約35名です。現在、弊社に予約が取りにくくて非常に困っている、という相談が多いゴルフ場の1ホールあたりのメンバー数は
80名前後(18H換算で1,500名)です。久能CCは、その半分以下のメンバー数なので、予約が取り易い
のです。また、比較として千葉県内で人気の高い名門ゴルフ場とのメンバー数を比較しました。

名門コースと比較しても、メンバー数の少なさは、群を抜いています。徹底的に管理されたメンバー数の
少なさが予約の取り易さに繋がっているのです。

そしてメンバー数が少ない久能CCならではの、もう一つのメリットは「スループレー」が可能な事です。
「スタートは7分間隔でゆったりと。そして本当はスループレーでないほうが、組数を入れられるのですが(笑)、多くのメンバーがスループレーをご希望されるので、8時台~9時迄のスタートはスループレー枠として
おります」(塚本支配人談)IN、OUT合わせて18組がスループレー枠となります。

また予約に関して、予約開始日が6ヶ月前の同日からと、半年先の予約が取れる点も嬉しいポイントです。
「秘書の方から、もっと先の予約を取りたいとのご希望が多かったことから、昨年度より予約開始日を、
3ヶ月前から半年前に変更しました。」(土屋専務談)

メンバーからの要望に出来るだけ応えようと、日々変化している姿勢に感動しました。
 
③個室
個室の「多さ」。久能CCの最大の特徴です。開場当時のコンセプトが「法人専用」と明確であったため
他の18Hゴルフ場と比較して、個室の数が多いのです。久能CCの個室数は12部屋。千葉県の名門ゴルフ場
の平均個室数は約4部屋です。比較すると圧倒的な個室数に驚かされます。

「当ゴルフ場をご利用される方の大半が接待での利用です。クローズドな個室は、重要な接待時に非常に
喜んで頂けます」(塚本支配人談)