久能CCのこだわり① 「時間」と「美」

久能CCは、徹底して「時間」「美」にこだわっています。それは、久能CCのメンバーのニーズがそこに
あるからです。時間通りに美しい環境でプレー出来、時間通りに帰宅出来、予定通りにスケジュールが進行
する、無形の「美」しさ。この2つへの意識は、唯一無二かもしれません。

<コース>

ラフの長さは35mmに設定。これは、ボールがロストし難い長さに設定されています。ボールがロストしない
ということは、ボールを探す時間が無く、プレー時間と密接に関係するところです。「ハーフを2時間15分で
回れるようコース整備を徹底しています。」(土屋専務談)コースにも「時間」を意識したメンテナンス基準が
定められていました。また徹底したコースメンテナンスは、どの季節に来場しても、常に美しさを保っています。
グリーンスピードは9.5~10フィートに設定され、ストレスのないボールの転がりを保っています。

また、バンカーエッジの手入れは勿論、ティーグラウンド裏やプレーにさほど関係のないラフ部分迄、綺麗に刈込されております。非日常空間は「美」しくなければならない。久能CCのこだわりを感じて頂きたい部分です。


2023年度は、どのゴルフ場も猛暑に悩まされました。しかし久能CCはグリーンは勿論、フェアウェイも
ダメージは無かったとのこと。なぜ?との質問に対し、「スプリンクラーが届かない部分に関しては、手で水を
撒いています。またグリーンは朝・夕の2回水やりを行いました。」そして、芝にはUVカット剤迄利用し、
芝へのダメージを抑えられるよう工夫されていました。数年前から、「猛暑」を予想して、定期的に、スプリン
クラーのメンテナンスを行い、また芝の品種も以前から、温度に強いものとのハイブリッドで育成してきた
とのこと。「今でなく数年先を見越して、管理を行っています。」(土屋専務談)

<食事(レストラン)>

熱いものは、熱いうちに提供する!」久能CCレストランのコンセプトです。これも時間に直結する事です。
休憩時間に美味しいものを素早く提供し(オーダーから10分以内にすべての料理が提供出来るように)、
プレー時間に支障を与えない事。そのため、レストランスタッフの人数は土曜日で13名前後(キッチン5名、ホール8名)を配置されています。とはいえ、そんなスピードで提供するのは本当に大変なのでは?との質問に、レストラン部門責任者の伊藤様は笑顔で「慣れとチームワークです」とお答えいただきました。

チーフマネージャー 伊藤 博朗様

しかし、スピードが大事といっても食事が美味しくなければ、その意味も半減してしまいます。久能CCは
ホテル出身のシェフが、その日の美味しい食材を、市場から直接仕入れ、最適なメニューとして提供されて
います。

「事前にご連絡頂ければ食材等のリクエストにできるだけお答え出来るようご準備させて頂きます」
(伊藤様談)お好みの食材やメニュー等、大事な接待がスムーズに運ぶよう、ここにも法人接待用コース
としての細かな気遣いが見受けられました。

<キャディ>

1日5時間近く一緒にいるキャディさんは、ゴルフ場の顔と言っても過言ではないでしょう。

久能CCのキャディさんは、お客様が楽しくそして気持ち良くプレーして頂くのは当然ですが、プレー時間
も予定通りにラウンドして頂くために、上手にエスコート
できるよう教育がしっかりと成されています。

そんな優秀なキャディさんの育成には、どのような秘密が隠されているのでしょうか。
キャディさんのリクルートそして教育に関してもお伺いしました。

「キャディのリクルートは、非常に難しい状況が続いています。夏は暑い、冬は寒い、土日は出勤しなければ
ならない労働条件は、他の業種と比較すると成り手の希望が少ないのも仕方ありません。そのため、入社頂いた
キャディさんは、長く定着頂けるように、スタッフが一丸となってフォローUPしています。特に当倶楽部は
メンバーの方が社長様、会長様の方が多くいらっしゃるので、『言葉遣い』と『気遣い』に関しては、徹底した
教育を行います。独り立ち出来る迄に3~5ヶ月かかる事もありますが、そこは妥協できない点です。また
キャディ内でリーダーを育成し、リーダーが定期的に個々の意見や、お客様からの声を拾い、現場にフィード
バック出来るように環境を整えています。そして役員が食事会を開催したりと、風通しの良い雰囲気づくりを
意識しています。」(キャディマスター 千年原様談)

AIゴルフ総研も、色々な高級ゴルフ場のキャディさんにお会いしておりますが、久能CCのキャディさんの
「言葉遣い」は非常に丁寧で、数多あるゴルフ場の中でもトップクラスだと感じました。

キャディマスター 千年原 一仁様

久能CCは、「時間」「美」に関する事は、妥協せず全て徹底して考え、各部門が連携して、内容を進化させ
続けています。コース都合でなく、あくまでもメンバーに楽しんで頂く事が、絶対必要条件なのです。
「時間」「美」へのこだわりが、大手上場法人のニーズを満たし、結果、最高の接待が可能となっている
のでしょう