Vision│東急セブンハンドレッドクラブ
日本一の法人会員制ゴルフ場を目指して
交通事業、不動産事業をはじめ、幅広い事業を展開している「東急グループ」では、ホテル・リゾート事業として様々なゴルフ場を経営しています。その中で東急セブンハンドレッドクラブは、「法人会員制ゴルフ場」として平成元年の開場以来、「友情と信頼を深める、真のゴルフライフの実現」という目標を掲げて、着実に歴史を積み重ねています。法人会員制ゴルフ場として開設された経緯や、30年以上に渡って実践してきた経営について、山本総支配人、遠藤シニアアドバイザーに伺いました。
日本一の法人会員制ゴルフ場への第一歩
東急セブンハンドレッドクラブが開場した平成元年は、まさにバブル絶頂期。全国各地でゴルフ場が開場すると共に、法人のお客さまがゴルフ場にゲストを呼んで接待を行うニーズも増えていました。特に株式公開している大手企業の多くは、東京に本社を置くため、東京近郊エリアにおいて接待を行うニーズが増えていたことを背景に、東急グループとして新たに法人会員制ゴルフ場をつくることになりました。東急グループでは「スリーハンドレッドクラブ」「ファイブハンドレッドクラブ」をはじめ、現在約30のゴルフ場を運営していますが、法人専用としては、東急セブンハンドレッドクラブが初の試みでした。
法人会員制ゴルフ場として、メンバーの方やゲストの方はもちろん、送迎するドライバーの方に対しても専用の控室や食堂をご用意することで、ご来場いただく全ての方へのおもてなしを徹底しています。そして現在約140名いるスタッフに対しても、ゴルフ場では珍しい託児所を設けることで、子育てと仕事を両立しやすい環境を整備し、スタッフが仕事に専念できるように支援しています。このような細かな取り組みの積み重ねによって、開場から30年以上経過した今も変わらないサービスを提供することができていると考えています。
富士通レディース開催、そして新たに太陽生命 元気長生きカップ開催へ
東急セブンハンドレッドクラブ30年の歴史において、大きな転機が訪れたのは1998年から同クラブが会場となり開催を続けているJLPGAレギュラーツアー「富士通レディース」。前年までは同じ千葉県内のゴルフ場で開催されていましたが、バブル崩壊後の景気低迷により、縁あって当クラブがその後の開催を引き継ぐことに。
これまで東急セブンハンドレッドクラブを会場に24回開催されて、不動裕理 プロや横峯さくら プロ、アン・ソンジュ プロ、申ジエ プロなど数々の有名女子プロフゴルファーが優勝し、直近で開催された「富士通レディース2021」においては、古江彩佳 プロが2年ぶり2度目の優勝を果たしました。
実は富士通レディース開催以前は、当クラブの東西両コースの内、お客さまのプレイが集中していたのは「東コース」でした。樹木に囲まれた自然豊かなコースで、静穏の世界の中でゆったりゴルフを楽しめることが好評の要因。
しかし富士通レディースでは、見晴らしの良い風景とうねりのあるコース設定が好試合を演出すると考えられたことで、「西コース」で開催されることに。これにより「西コース」の人気が高まります。そして、2021年からは、新たにJLPGAレジェンズツアー「太陽生命 元気長生きカップ」が「東コース」で開催され、東西両コースがトーナメントコースとして利用されることとなりました。
スリーハンドレッドクラブが原点
今の東急セブンハンドレッドクラブの原点となったのが、神奈川県茅ケ崎市内に1962年開場した「スリーハンドレッドクラブ」。「人と人を結びつけるのに、ゴルフ場ほど健康なものはない」という信条の元、財界サロンのような目的でゴルフクラブをつくったのが、スリーハンドレッドクラブでした。
スリーハンドレッドクラブ、ファイブハンドレッドクラブ、東急セブンハンドレッドクラブの玄関の丸柱には「有朋自遠方来不亦楽乎/不許冠職入山門」の格言があり、これは「仲間が遠くから集る、楽しい。玄関を入る時は肩書き、地位はつけずに入ろう」という意味です。
皆さまから愛されるゴルフ場へ
スリーハンドレッドクラブ、ファイブハンドレッドクラブに続き、「より接待を受ける人が喜ぶゴルフ場」を目指して開場した東急セブンハンドレッドクラブ。
特に法人顧客にとって使いやすいサービスを追求して、キャパシティの大きい宴会場を完備することで、大型コンペに対応したり、逆に個室も併設することでVIPをおもてなしできる設備も整えたりしてきました。
日本一の法人会員制ゴルフ場に向けてさらなる飛躍を
東急セブンハンドレッドクラブのコースを設計した宮澤長平の「ゴルフ場は50年後に評価されるものだ」との言葉通り、お客さまに愛され、そして品格を持ち併せながら歴史を積み重ねていくことがゴルフ場として評価される基準の一つとなります。その点、私たちはまだ33年目と50年まではまだまだ長い道のり。今後も、末永く愛されるゴルフ場を目指していきたいと思います。
取材後記
これまで、なかなかネット上にも詳しい情報が記載されていなかった、東急セブンハンドレッドクラブ。AIゴルフ総研登録法人にも非常に人気のあるゴルフ場にも関わらず、秘密のベールに包まれているゴルフ場の取材は、我々もワクワクせずにいられませんでした。山本総支配人、遠藤シニアアドバイザーから東急セブンハンドレッドクラブのビジョンと歴史をお伺いした際は、「どこまで記事にできるのだろうか」というほど大変貴重なお話を沢山聞かせていただきました。そして、山本支配人より、東急セブンハンドレッドクラブには、まさに法人の理想である考えをズバリ一言で表現する公式を教えていただきました。
名門ゴルフ場 - 面倒な手続き+おもてなし = 法人会員制ゴルフ場東急セブンハンドレッドクラブ
まさにこの公式が当てはまるゴルフ場である!目からうろこの公式でした。
上記のポリシーが、まさに法人が選ぶゴルフ場の「理想」を示している。そう感じました。「風の時代」と云われる現在、時代はものすごいスピードで変化しています。しかし、そのような時代でも東急セブンハンドレッドクラブは、時代にマッチした「理想郷」として変化するあゆみを止めないゴルフ場なのだろう。そのように強く確信いたしました。
開場当時は、歴史が無いため、他の名門ゴルフ場と比較され、単なる「高級ゴルフ場」というイメージだったとのこと。開場から30年以上が経ち、まさに「名門」の名にふさわしい東急セブンハンドレッドクラブですが、現状に甘んじることなく、常に変化する姿勢に、私たちも見習わなければならないと背筋が伸びる思いでした。